LUXURY5月号にジュンさんのインタビューが掲載されていましたので皆さんにご紹介します。
<スタッフ翻訳文>
イ・ジュン ACT NOW
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最近とても具合が悪かったそうですね。コンディションはどうですか、徐々に回復中ですか?
僕はめったに具合が悪くならないのですが、今回は本当に大きく体調を崩しました。ドラマの撮影を終えて、放送終了後の時から何か変な感じがしました。PRスケジュールをずっと決めておいたので休まず強行したら病気になったようです。ここ数週間、ふらふらと過ごしましたね。そのため、いつもしている運動もできず、全体的にコンディションが落ちた状態ではあります。それでも今日のグラビア撮影はもちろん、ここ数日バラエティー番組の収録もすごく頑張りました。確実にカメラの前に立つと、自分でも知らないエネルギーが湧いてきます。
作品が終わる頃になると、一度は体調を崩す俳優がいるんですよ。どうしても渾身の力を注いだからでしょう。全力を傾けたドラマ、『7人の脱出 season2―リベンジ―』が放送中です。 復讐の板がまた、きちんと敷かれていましたね。
僕はすべてのことを単純に考える方です。今回の作品に取り組みながら思ったのはたった一つです。「返してやる」です。昨シーズンで大きくやられただけに、徹底的に準備して完璧に返そうと思います。
展開がとても強烈じゃないですか。俳優たちも厳しい熱演を繰り広げますし。撮影はどうでしたか?
ほとんどのシーンが簡単ではありませんでした。しかし、すべての作品がそうです。一瞬たりとも、演じやすいシーンはないと思います。だからこそ、その瞬間に集中しようと思います。たとえ人物が理解できなかったり、その行動が気に入らなかったりしても、多角的に見つめながら没頭し、その状況に溶け込むようにします。
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「ミン・ドヒョク」を立体的な人物にするためにいろいろ悩んだと思いますが、どういうふうにアプローチしたのでしょうか?
絶対にこの人物の味方になってあげようと思いました。理解をする、しないの問題ではなく、演技をする僕だけはこの人をそのまま受け入れなければならないようです。この人を最もよく知っているのも僕にならなければなりません。続けて人物について悩み、掘り下げて、吸収して、僕と一体化しながら各場面で要求することを充足させようとしました。特に、この作品に限っては、最大限その瞬間だけを考えながら演技したと思います。
俳優ごとに本能的で動物的な演技を披露する人がいて、徹底的に計算された理性的な演技を見せてくれる人がいますが、イ・ジュンはどちらに近いですか?
僕はどんな作品をするかによって毎回変わるようです。台本やディレクティングによって変わったりもします。 そういえば、僕は物事においてすべてをオープンにするスタイルではないかと思います。柔軟に吸収して新しく試みる方です。
今回の作品が俳優のイ・ジュンに新たに投げかけた宿題や目標があるとしたら?
いつからかずっと感じる部分なんですけれども。以前はひたすら「演技が上手ということ」だけに集中したとすれば、今はそれよりさらに重要な何かがあるということを感じます。一緒に働いて作品を作っていく人々との交流、その関係の中で多様な状況と感情を経験していく過程が本当に重要だと思います。今回も先輩方、同僚の方々と共にしながら演技はもちろん人生に対する態度もたくさん学びました。
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撮影を準備しながら感じたんですが、イ・ジュンという人は親しみがあるようで、実はよく分からないという気がしたんです。どうしてそんな皮肉なことが起きるのでしょうか?
僕、何を言っているのかとてもよく分かる気がします。なぜなら、僕も自分がどんな性格なのか全く分からないんです。(笑い) 周りからもよく言われます。以前とても親しくなって、僕が僕を本当にたくさん見せたと思った監督がいたんですよ? でも撮影が終わる頃に「他の俳優さんたちはもうみんなちょっと分かるんだけど、君はまだどんな人なのか分からない」とおっしゃってました。僕はとてもショックでした。果たして僕はどんな人なのか、自らを振り返るようになりました。
カメラの外で日常を暮らしていくイ・ジュンはどんな人ですか?
そうですね、ただ家にいるのが好きで、仕事がない時はすごく怠け者? SNSも面倒なのでやりません。今のところですね。(笑) あ、一つはっきりさせたいことはあります。アイドル活動の時から僕が毎日キムチチャーハンだけ食べると言って、今までも「ケチ」という修飾語がついてくるんですが、実際に僕はあまりそうではないんですよ。もちろんそのような面が全くないわけではないが、人が無条件的なことはないじゃないですか。その時その時の考えによって、あるいは置かれた状況によって様々な姿を持っているのですが、過度に一つのイメージだけで規定されることはないといいですね。
何事にも誠実で熱心だろうというイメージもあります。
そんなこともありませんよ。情熱が溢れるスタイルでもありません。どうやって人がいつも全力疾走ができるでしょうか? 日常生活でも仕事をする時でも、僕は僕たちがまるでサッカー試合をする選手のようだと思います。流れに乗るんです。追い込んで攻撃に集中しながらも、ワンテンポ遅らせたり、守備に傾いたりします。走らなければならない時は全力を尽くして走り、そうでない時は誰よりも緩むのが僕です。
では、本人の姿の中で一番気に入っている点とそうでない点を挙げるとしたら?
まあ、僕はかなり現実的な人なんです。そのためか、良いことは今よく分からないし、良くない点だけが思い浮かぶんですが。あまりにも考えが多く、そのため感情の起伏が激しい方だと思います。それで周りの人たちを疲れさせたりもします。ただ、誰もが欠点があり、それを知っているかどうかの差が大きいと思いますが、僕は自分の短所をそれでもきちんと見て改善しようとする努力をしていると思います。毎回「しっかりしよう」と誓います。
デビューしてからもう15年があっという間に過ぎました。自分でキャリアを振り返ってみると、比較的うまく築いてきたという気がしますか?
実は、過ぎ去ったことを振り返るスタイルではなく、特に考えたことがありませんね。僕はキャリアよりも、今目の前にあることを気持ちよくうまくやり遂げることに重点を置いて動いてきました。良い人たちに会って、よくコミュニケーションを取って、今日できることをして、満足しようと努力して、そのように生きようと思います。ここまで来る間に色々なことがありましたが、とにかく依然として僕を求めてくれる人たちがいるということに心から感謝しています。何よりずっと仕事をしているということ自体がありがたくて不思議です。
幼い頃から大衆の前に立つのが夢だったと言いました。結局は俳優になるため、俳優として生きるために毎日をきちんと踏んできましたね。
はい、恐れ多くも「運命」だとも思います。 僕が上手で、優れていてここまで来たわけではないんですよ。助けてくれた人たちがいて、また運が良かったです。「回り回っても必ず俳優になる運命」ということまでは分かりませんが、とにかく運命が僕を導いたのは正しいと思います。そして今は僕の仕事をもっと愛そうと努力しています。毎日を楽しみながら、もっと良い演技をしたいです。もっと愛しながら幸せに働きたいです。
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